エビネの植え替えについて
エビネの置き場と庭植えについてご説明します。
置き場所
適度な日照(半日陰)と適度な通風があり、ある程度の湿度を保てる場所がエビネにとって最適な環境です。
木漏れ日のさすような林の中をイメージして下さい。
日照
直射日光が当たり過ぎる様な明る過ぎる場所では、葉が黄ばんできて枯れこんできます。また、あまりに暗過ぎると細い芽のみが出て来て花付きが悪くなります。
自生地と同様な林の中の木漏れ日のさすような環境をイメージして下さい。遮光率の目安としては梅雨明けから秋のお彼岸の頃まではやや暗めの75%、春のお彼岸の頃までは明るい日陰のイメージで遮光率50%位が適しています。
湿度
温度の点ではほとんど気にしなくてすみますが、冬場は乾いた強い風が当たらないように保護します。また鉢は出来るだけ凍結させないように気をつけます。
無加温のフレームなどに入れるのも一つの手です。特にニオイエビネ、 コオズ等は少し寒さに弱いようです。東北等寒さの厳しい場所では冬の間は氷点下にならない程度に保温できるフレームに取り込んで管理したほうが無難でしょう。
その他の場所では直接霜にあてない工夫をすれば屋外で構いません。
ベランダ及び屋上での栽培
カンレイシャやよしず等で日照と風を調整します。古いカーペットや人工芝を敷き、水をまくなどすると湿度が保てます。
工夫次第で、適度の日照と湿度を兼ね備え、害虫や雑菌の少ない理想的な作場ができます。
地植え
適度な日照(半日陰)と適度な通風があり、ある程度の湿度を保てる場所がエビネにとって最適な環境です。
林の中に植えるのが一番良いのでしょうが、庭植えの場合そうはいきません。ブロック塀の陰、庭木の陰、隣宅との境界の日当たりの悪い場所等草花の育ちにくそうな半日陰の場所がエビネにとっては、最適な生育場所としてあげられます。
地植えの場合、用土(庭土、赤玉土、黒土、鹿沼土等)に腐葉土を十分混入し、ふかふかの用土で植えます。
肥料は、春と秋に油粕等の固形肥料を株基に数個与えます。3~4年に一度は、株を掘り起こし、腐葉土の追加等土の入れ替えを行います。この時に株分けし、植え替えを行います。