エビネの植え替えについて
エビネの植え替えでの植え方をご説明します。
植え付け、植えかえ
植えかえは2~3年に1回程度、又は、鉢が満杯になったら行います。
秋の彼岸頃から寒くなる前までに、花芽を確認しながら植え替えるのが最もお勧めです。
用意するもの:ハサミ、バーナー、ライター、ピンセット、割橋、鉢、用土、ラベル、鉛筆、ゴムハンマー
注意事項:注)使用したハサミは、1株ごとにバーナーであぶって熱消毒を行う。使用済み用土は、他株には転用しない。根が傷んでいる鉢の用土は、同株でも転用しない。手洗いは、1鉢ごとにこまめに実施
準備するもの | ハサミ消毒 | きず口、腐食部分の消毒 |
1.まず鉢からエビネを抜き出します。鉢内で株が増えすぎて、詰まっている株は、ゴムハンマー及び素手で鉢の縁を、軽く叩いて、株を浮き上がらせます。
2.土が汚れ、根が傷んでいる株は、古土を良く洗い流します。(雑菌、害虫の除去)洗い終えたら、傷んだ根や余剰芋などを 取り除きます。(芋は、親木の後ろに1個)分株出きるようなら株分けを行います。
3.きず口や腐食部分は、消毒剤(トップジンM、赤チン等)を塗っておくと有効です。
① 植え替え前 | ② 開鉢 | ③ 株分け |
4.鉢穴にネットを敷き、鉢底には1/4~1/3程度ゴロ(径2cm程度)を一列並べます。
5.新芽の伸長方向にスペースをとるように気をつけながらエビネの根を広げていれる
6.1/4~1/3程度になるまで大粒(径2cm程度)を入れ、さらに中粒(5~8mm程度)の用土を1/3程度入れます。このとき鉢を揺すったり、軽く叩いたりし芋の下に空隙ができないようにします。
7.その上に小 粒(3~5mm程度)又は中粒の用土を入れ、芋(バルブ)の頭が見える程度に 植え付けます。
8.表層部に緩効性肥料(マグアンプK等)を一摘みばらまき、その上に表土を軽く被せる。鉢上部に2cm程のウォータースベースを残す。
9.植え終わったら充分に水を与えます。鉢上に水苔を敷くと植え替え直後の乾燥防止に効果があります。
植え替え時期としては、秋の彼岸頃から寒くなる前までに、花芽を確認しながら植え替えるのが最もお勧めです。
開花株で年を越して植え替える場合は、花後に行うほうがよいでしょう。ただ真夏と真冬の一時期を 除いていつでも植え替え可能です。
なおフラスコ出し苗、バック吹き苗などの幼苗では水切れに極端に弱いのでミズゴケで植えるか、鹿沼土単用で水もちよく植えます。